SUGIMOTO keisuke
個展 杉本圭助 “漂うけしき”
個展
Invisible Light 漂うけしき
SUGIMOTO Keisuke 杉本圭助
@st company KIRYU
開催期間:7月1日 (土) 〜 17日 (月・祝)
※1日 (土) 、2日(日)作家在廊いたします
( Invisible Light, 2023 ©︎SUGIMOTO Keisuke )
この度、美術作家の杉本圭助による個展をst company KIRYUで開催いたします。
杉本圭助は、平面作品を中心として制作を行い、個展やグループ展への出展など、精力的に活動を続けています。
今回は、近年制作している作品をメインにst comapany KIRYUの1F-honkanギャラリーをはじめ各階の様々な場所で作品を展示します。
銀箔や皮などの素材の感覚、そして作品1点1点がみせる表情をぜひご高覧ください。
st company KIRYUの独創的な建物と現代美術のコラボレーションをお楽しみに。
■杉本圭助のひとり言 〜個展の開催によせて〜
そんななにか
SOMETHING LIKE THAT
向かいの家の壁をぼうっと眺めていました。
太陽の光が 壁にあたって 、 セピア色に変化し、その光の様子に一瞬 なにかが現れた!?
いつも立ち寄る 川っぱら 。
水面に光が差し込み、きらきら して、あたりの気配も いつも とは違う、フワーと時空が動 くような雰囲気に包まれます。
とある日には、商店街の夕暮れ、人がざー っ と動いて、おしゃべりする 人々 。
人がわらわらとうごめく・・・そんな様子も観察していました。
朝の光 に目を細めたり 、木の葉たちが風に揺れ光がちらちらしたり。
こんな瞬間のこと。
光の流れる速さや、時間がゆらぐ。
私は現実 の中で、ふ とこの世でない ような 風景 、 そんな なにか を捉えてみたいと 思いまし た 。
間 ( ま ) I NTERVAL
( 時間の表面 Surface of time, 2021 ©︎SUGIMOTO Keisuke )
木製パネルに 絵の具を 20 ~ 30 層ほど塗り重ね、 画面を塗り重ねる途中でビニールシート を入れ込み、その後さらに絵の具を塗り重ね、乾燥後にシートを剥がすことで面が出現します。
乾かす時間によって、面の 縁 の出方が変わりますし、季節ごとの温度や湿度で面の表情も さまざまです。
右側の 銀箔 は、ビニールシートで面が露出した後、上から銀箔を貼るので、 積層の筆の後や剥がした痕跡が あらわになります 。
それは、 まるで 皮膚に生まれる皺のよう に 時間の降り積もりを感じさせます。
太鼓の音が鳴った後、
次に鳴るまでの間 とその間に あ る音の共鳴 が 音 を 成り立たせていると思います。
絵画も 一層一層を絵筆で塗り重ねる時間、 こ の間 (ま) の感覚を大事にしています。
一歩出る IPPO DERU
2021年6月12日~27日に、st company kiryuで開催した個展「明るい部屋」からおよそ2年。
また新たな世界の捉え方を模索しています。
いつも通り、友達と会話をするように作品を楽しんでいただければ嬉しいです。
( 2 年前の個展の様子)
〜 profile 〜
杉本圭助
美術作家
1984年 大阪生まれ
2008年 神戸大学 建築学科 卒業
“時間”や“動き”といった物理的な現象を、美術作品の中で結びつけていくことが杉本の平面作品の特徴。
物理的な現象を概念化したのは、人間。
実は、杉本の制作には一貫して“人間”というテーマがある。
物理学のように、世界を説明するための理論や方法を、先代の人間が試行錯誤して考え出してきた営みに 杉本は注目している。
その営みを“人間らしさ“と捉える。
人物や風景といった対象を平面に描く、という手法ではな く、 “ 動き ” や “ 速度 ” や “ 時間 ” といった形と して目 に 見えないが、 人間が概念化してきた事象であり 絵を描く上でその構成要 素 でもある 現象 (線描に用いる 糸にかけるの力の加減、時間の経過による乾燥など) と対峙し、それを平面という二次元の世界で表現 す る 。
人間の思索の系譜に触れ、 平面がなんであるかという根本に問いかけ、作品制作を通 じて 杉本なりに この世界を把握する方法を模索し続けている。
個展
2009 “ 玉乗りキノピオのバブル ” NOW IDeA by UTRECHT , 東京
2009 “ 玉乗りキノピオのバブル ~青い鳥とpop spring mountain~ ” ripple by stcompany , 群馬
2010 “ 光の造物学者 ” 屋外 , ハンブルグ
2010 “ 心の神殿 ” Pulp , 大阪
2011 “ rules ” 児玉画廊 , 京都
2012 “ 無機の儀礼 ” 児玉画廊 , 京都
2013 “ 不自然の状態 ” 児玉画廊 , 京都
2017 “ 物理 / 霊媒 ” 児玉画廊 , 東京
2021 “ 明るい部屋 “ st company KIRYU , 群馬
グループ展
2011 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 11 ” 児玉画廊 , 東京
2011 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 12 「Good Looking Little Ones」 ” 児玉画廊 , 京都
2012 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 14 「四角と不条理」 ” 児玉画廊 , 東京
2012 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 16 「Art Builder at Work」 ” 児玉画廊 , 東京
2014 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 20 「not a total waste」 ” 児玉画廊 , 京都
2014 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 24 油画考♯1「コンセプト、イメージ、画材のコンジャンクション」 ” 児玉画廊 , 東京
2014 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 25 「JUST THE WAY IT IS」 ” 児玉画廊 , 東京
2015 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 31 「絵画を作る方法」 ” 児玉画廊 , 東京
2018 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 41 「Intension of Technique」 ” 児玉画廊 , 東京
2018 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 43 「海上の道 セッション1」 ” 児玉画廊 , 東京
2019 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 48 「AaA」 ” 児玉画廊 , 東京
2020 “ イグノア・ユア・パースペクティブ 55 「Reforming Perceptions」 ” 児玉画廊 , 東京
2023 “ 春分工藝美術祭 “ Center for COSMIC WONDER , 東京
2023 “イグノア・ユア・パースペクティブ 62「寓話的思考」” 児玉画廊 , 東京
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
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個展
Invisible Light 漂うけしき
SUGIMOTO Keisuke 杉本圭助
@st company kiryu
開催期間:7月1日 (土) 〜 17日 (月・祝)
※1日 (土) 、2日(日)作家在廊いたします
※ 最終入店は、「19:00」とさせて頂きます。
19:00までに入店がない場合に関してはクローズさせて頂きますのでご了承くださいませ。
※期間中定休日: 7/5(水)、11(火)、12(水)
住所:〒376-0036 群馬県桐生市川岸町177-4[Google Map]
TEL: 0277-22-5535
メールでのお問い合わせはこちら
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